エアコンの歴史

真夏の猛暑や真冬の厳しい寒さなど、エアコンは生活の中でなくてはならない存在になっています。 

 

今でこそ日常生活に当たり前の機器となっているエアコンですが、誕生したのはいつ頃なのか、よく知らない場合も少なくないでしょう。 

 

季節によって気温差が比較的大きい日本においてエアコンは便利ですが、日本で普及したのはいつ頃なのか気になることでしょう。 

 

そこで今回は、歴史を知りたい方に向けて、世界と日本の2つの視点から、エアコンの歴史を解説します。 

 

世界のエアコンの歴史 

現代のエアコンの基礎となる概念がいつ発見されたのかや、どのように誕生したのかなど、エアコンの歴史を世界の視点で見ていきます。 

 

エアコンの基礎となる冷却技術を発見 

エアコンの基礎となる冷却技術が発見されたのは、18世紀のことです。 

 

1758年、ベンジャミン・フランクリンとジョン・ハドリーが共同で実験を行いました。 

実験の内容は、蒸発の原理を利用して物質を急速に冷却しようというもの。 

 

揮発性の高いアルコールと、有機化合物であるエーテルを組み合わせて実験をすることで、物質を氷点下まで冷却することに成功しました。 

 

世界初のエアコンの誕生と普及 

世界で初めて電気式のエアコンが誕生したのは、1902年のアメリカ・ニューヨーク州においてと言われています。 

 

技術者のウィリス・キャリアが発明したもので、印刷工場の製造環境を改善するために設計されました。 

エアコンによって温度と湿度を保つことで、印刷に用いるインクの質を改善するために用いられたものです。 

 

その後、住宅や自動車などにも用いられるようになり、1950年代にはアメリカで家庭用のエアコンが流行、やがて世界中に普及していきました。 

 

日本のエアコンの歴史 

日本においてエアコンがどのように普及していったのか、歴史を解説します。 

 

戦前にすでに冷房機能が登場 

日本でエアコン(当時は空気調整機と呼ばれていました)が普及し始めたのは、戦前である1930年代です。 

アメリカ製の冷房装置の輸入販売が、徐々に行われるようになっていました。 

 

当時はまだ冷房機能のみで、厳密にはクーラーに分類されるものでしたが、後のエアコンの基礎はすでに戦前に出来上がっていたのです。 

 

戦後はエアコンが広く普及 

終戦後、進駐軍がアメリカのクーラーを持ち込んだこともあって、旅館などに設定されるなど、冷房機産業が広く普及するようになりました。 

 

1959年には現代のエアコンの原型とも言える、室外機と室内機に分かれたセパレート方式のクーラーの販売を開始。 

 

そして翌1960年、冷房機能だけでなく暖房機能を搭載した本格的なエアコンが発売されました。 

 

経済成長に伴ってエアコンも進化 

その後、日本の高度経済成長に伴って、1981年にインバータエアコンが誕生。 

圧縮機の回転数を変更することで、従来のものに比べて省エネを実現しています。 

 

1990年代には、室外機の小型化や新方式の冷媒の採用など、従来よりも利便性を高めたエアコンが開発されました。 

 

2000年以降には、自動で掃除する機能や人工知能を搭載したエアコンも登場。 

 

当サイトでは、エアコンの仕組みについてもご紹介しております。

詳しくは、エアコンの仕組みの記事をご覧ください。

 

歴史を知るとエアコンがより身近に 

いかがでしたでしょうか? 

この記事を読んでいただくことでエアコンの歴史がご理解いただけたと思います。 

 

18世紀に行われた実験によって、物質を効率よく冷却する技術が発見されました。 

その後、20世紀に入ると最初のエアコンがアメリカで発明されて流行し、やがて世界に広まっていくことに。 

 

日本でもエアコンが身近な存在となり、人工知能を搭載したエアコンも誕生しています。 

 

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